本院

麻疹(はしか)対策は大丈夫ですか?

2018.05.11

院長の貴島です。
とうとう大阪府、兵庫県で麻疹の患者さんが報告されました。

麻疹は感染力が非常に強いウイルスで、咳や鼻水などの風邪症状が続いたあと、発熱と発疹が見られます。
(発熱は二峰性発熱が特徴で、1度熱のピークが来たあとに解熱して、再び2度目の熱のピークがきます。発疹はこの2度目の熱が上がる時に全身に出現します。)
重篤な合併症として肺炎や脳炎などがあります。
私自身も研修医時代に高校生の麻疹患者さんを担当したことがあるのですが、普段は身体がとても頑丈な甲子園球児がいっきに呼吸不全を来たし、治療にとても難渋した経験があります。

麻疹を排除するためには、国民一人ひとりの免疫を強化して、主には次に挙げる人たちが早めにMRワクチンを接種することであると国立感染症研究所は呼びかけています。
(1) 定期接種対象者【1歳、年長児】
(2) 医療、保育、教育関係者
(3) 不特定多数の人と接触する職業に従事する人
(4)1ヶ月以内に旅行を予定しているもの【2週間以上前に済ませること】
(5)0歳児の家族、麻疹の抗体が十分でない可能性があるが予防接種が受けられないものの家族

平成2年4月1日以前に出生された方は麻疹の予防接種は1回接種なので、十分に抗体を持っていない可能性があります。抗体価を調べてから予防接種をすることが理想的ですが、実際にはなかなか検査結果が出るまでの時間や費用のことを考えると厳しい方もいらっしゃると思いますので、その場合は予防接種のみ接種するということもできます。

生後6〜11ヶ月の赤ちゃんの場合は近隣で麻疹が発生した場合には接種を検討した方が良いと考えますが、その場合も定期接種は2回接種しなければなりません。
また2歳から5歳までの「MR1期は接種した+2期は未接種」の子どもは麻疹との接触状況を勘案して接種するように勧められています。

本日時点ではMRワクチンの供給は通常通りですが、今後は接種希望者が増えると考えられています。
場合によっては今後供給に制限がかかる可能性もありますので、希望される方はお早めにご予約ください。

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