だいぶブログを書くのをサボってしまった院長の貴島です。すみません・・・。
猛暑が続いていて、外を歩くだけで体力が奪われてしまいそうな日々が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
鹿児島で生まれ、しかも真夏に生まれたにも関わらず夏が大の苦手な私は、すでに夏バテ気味です。
でもそうは言っていられない、この話を書かずにはいられないという強い意志を持って(笑)今日はパソコンに向かっています。
それは熱中症の話。
子どもたちは暑い中でも楽しいことが目の前にあると我を忘れて元気に遊びまわりますが、それだからこそ大人たちが熱中症から守ってあげることが大切です。
特に誤解して欲しくないのですが、熱中症のなりやすさは様々な要因により個人差があり、気合いなんかでどうにかなるものでは絶対にありません。
若い頃に働いていた病院で、高校野球の強豪校の部員が熱中症で数名運ばれてきたときに、そのコーチが「ほとんどの部員は熱中症なんかにはならないのに、こいつらは自己管理がなっていない」と部員たちを叱っていたことがあったのですが、まだ若かった私はついそのコーチに「いやいや子供たちではなくて、先生の管理がなっていないんですよ。」と喧嘩腰で言ってしまったことがあります。苦笑
熱中症は一歩間違うと死ぬ病気であるということを忘れないでください。
熱中症について詳しく知りたい方は大塚製薬のサイトがおすすめです。
私がどうしても伝えたいポイントとしては
①外に出るときは帽子を被らせ、こまめに経口補水塩(OS1など)をとらせる
②様子がおかしいと感じたらすぐに涼しい場所に移動させ、迷わず病院に連れて行く。
の2点です。
経口補水塩は自宅で手軽に作ることもできます。
(水500ml、砂糖大さじ2、塩小さじ1/4)
美味しさは??ですが、脱水傾向にあるときは美味しく感じるようです。
以前8ヶ月の赤ちゃんが脱水で受診されたことがあったのですが、その時にOS1をコップに入れて与えたらそれはすごい勢いで飲み干しました。
(おじさんがビアガーデンでビールを一気に飲み干してプハ~っていう感じ。
しかもおかわりまでして、ビール腹ならぬ、OS1腹になってましたね。
人間の生命力の強さを実感させられた思い出です。)
経口補水塩の重要性はだいぶ知れ渡って来ていますが、それを周りの大人がこまめに飲むことを勧めることが大事なのではないかなぁと思います。
ちなみに私が子どもの頃は母が冷たい麦茶と梅干し、レモンのはちみつ漬けをセットでよく提供してくれていました。(はちみつは1歳未満で食べるのはダメなのでご注意!!)
余談ですが、うちの母は脱水でぐったりしている赤ん坊だった妹の口に食塩を投げ込んだという豪快な人です。
それによって喉が渇きまくった妹は水分を自力でとって一命を取りとめたのですが、さすがに荒すぎですね。
話を戻しますが、様子がおかしいと思ったときはすぐに涼しい場所に移動させて、すぐに水分・塩分を補給させましょう。
そして迷わず病院へ!!
賛否両論あると思いますが、大人が対処に迷っている間にどんどん悪化して命を落としてしまった子供たちもいますので、迷うくらいなら受診した方がいいと私は思います。
間違っても熱があるからといって冷たい水を体にかけたりしてはダメです。
(体の深部の体温はむしろ上げってしまって逆効果です。
やるとしたら、ぬるま湯を霧吹きで吹きかけて団扇で仰いであげるとかはOKです。)
まだまだ暑い日が続きそうですので、引き続き熱中症に警戒していきましょう!