本院

弱視のスクリーニング検査をはじめました

2019.12.27

こんにちは。院長の貴島です。

当院では最近弱視のスクリーニング検査であるスポットビジョンスクリーナーを導入いたしました。

弱視とは視力の発達が障害されておきた低視力のことで、眼鏡などで矯正しても視力が1.0に満たないことを指します。
視覚の感受性は生後1歳半をピークに低下し、視力の発達は7歳ごろには完了してしまいます。
したがって5歳(できれば3歳)までに弱視を発見し、治療を開始することが望ましいといえます。

しかし現状では弱視は20人に1人にあると言われており、40歳以下の片眼失明の第1位です。
3歳児健診でランベルト環を用いたスクリーニングを一応しているのですが、どうしても判断に迷うことも少なくなく、見逃されてしまうケースが散見されるのが実態です。

実は私も開業前に救急救命士を養成する大学の教員をしていた際、非常に優秀な教え子がいたのですが、就職試験の際に弱視がわかり、夢を諦めさせざる得なかった悔しい過去があります。
その当時は私自身がまだ弱視についての知識も浅かったのですが、その機会に色々調べ、一人でも多くの子どもたちを弱視から救いたいという願いを持っていたところスポットビジョンスクリーナーに出会いました。

この医療機器は非常に簡単にできる検査でありながら(平均検査時間は15秒で、1m離れた場所からカメラで撮影するだけの検査)、弱視を見逃すことはほぼないと言えるくらいの優秀な機器で、すでにこの医療機器により多くの子どもたちの弱視が発見され、治療に繋がっています。

すでに多くの小児科や眼科で導入されていますが、当院でも先月から導入しています。
もしお子様の目のことで気になる保護者様がいらっしゃいましたら、ぜひ当院にご相談ください。

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