本院

家庭内における火傷の危険性

2020.05.11

こんにちは、こどもクリニックきじま救急救命士の田中です。

まだまだ外出自粛が続く中、本日は家の中での『危険』についてお話しさせて頂きたいと思います。

小さなお子様にとって外の世界はもちろんですが、実は家の中にも危険はいっぱい潜んでいます。

このゴールデンウィーク中では特に火傷を負った患者様が目立ちました。

生後6~10ヶ月頃からはいはいができるようにもなり、物への関心も高まります。

例えば、家庭内で火傷を負ってしまう事例として…

特に広く普及している電気ケトルは0歳から1歳の子供の力でも十分に倒すことができ、転倒したケトルからお湯が漏れて、ひどい火傷につながる可能性もあります。

火傷は初期の対応と治療が肝心です。

受傷したら直ちに流水で患部を冷やすことが大切です。

冷やすことにより火傷が深くなるのを防ぎ、痛みを和らげることができます。

部位や範囲にもよりますが、水道水で15分程を目安に冷やしましょう。

小範囲であれば水道の流水で、広範囲であればお風呂のシャワーで冷やすとよいでしょう

衣類の上から火傷をした場合は衣類の上から冷やすようにしてください。

(広範囲の場合に長時間冷やすと低体温になることがありますので注意が必要です)

また、子供の皮膚は大人の皮膚に比べて薄くなっています。

そのことから大人と比較すると火傷の症状が初めは軽症に見えても後で重症化することも多くあります。

程度が軽そうな場合でも受傷後は一度受診して頂く事をおすすめします。

これからの季節には蚊取り線香や花火、普段の生活ではキッチン周りなど火傷の要因になるものは家庭内に沢山潜んでいます。

取り扱いには十分に注意し、お子様の手の届かない場所に置き使用するようにしましょう。

お子様の急な家庭内での事故(転倒・転落・外傷など)も当院では柔軟に対応させて頂いております。

(重症度により他院に紹介させて頂く場合もございます)

ご家庭での生活もどうぞお気をつけてお過ごし下さいませ。

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