こんにちは、こどもクリニックきじま救急救命士の中尾と申します。
生まれたばかりの赤ちゃんの頭はとても柔らかく、普段の生活に影響されて形が変化してしまう場合がございます。
そこで、今回は赤ちゃんの「頭の形」についてお話させて頂きたいと思います。
■赤ちゃんの頭ってなんで柔らかいのだろう?
ヒトの頭蓋骨は複数の骨が集まって出来ています。この複数の骨の間には縫合線というものがございます。出生後の赤ちゃんはこの縫合線部分がとても不安定な為、頭蓋骨はとても柔らかく出来ています。この柔らかさが赤ちゃんにとってとても重要です!乳児期には脳が急速に成長します。この成長に合わせて縫合線部分が広がることで脳はスムーズに成長することができます。
■頭ってどれくらい大きくなるのだろう?
頭蓋の最大周径を表す値を頭囲といい、出生時にはおおよそ33〜34cmほどが基準と言われています。それから月々に増加していき、生後3ヶ月までは2cm、4〜6ヶ月までは1cm、7〜12ヶ月までは0.5cm、1歳時には45〜48cmまで大きくなります。
■生活習慣が「頭の形」に影響する!
今回は頭の形状変化の中で最も一般的なものと言われて【頭位性斜頭】についてご紹介させて頂きます。
■ご家庭での生活
ご家庭では「寝ているときは仰向け」「目が覚めているときは腹ばい」で過ごす時間を十分にとって頂く事が重要です。そこで、アメリカで推奨されている「赤ちゃんの目が覚めている時間帯の過ごし方」がございます。こちらには赤ちゃんの「抱え方」「添い寝時間」「遊ぶ時の体位」などに触れた記事がございます。「https://www.ahsjapan.com/sp/introduct/pdf/tummytime_Japanese.pdf」
「頭の形」を気にされているご家族様はご参考までにこちらをご参照ください。
「頭の形」に大きな変形が認められる場合には適切な医療機関への紹介が必要です。
お子様の健やかな成長の為に不安を抱えているご家族様は是非とも当院までご相談ください。