こんにちは。こどもクリニックきじま、救急救命士の村上です。
最近暖かくなってきており、暖房器具も不要になってきたこの時期に、あえて子どもに火災を起こさせない為の注意点をお伝えさせていただきます。
今回は、暖房器具以外で子どもが火災を起こしやすい「ライター」と「コンロ」に焦点を絞っていきたいと思います。
まず子どもは、大人と違って好奇心旺盛な上に注意力が散漫です。自分の知らない物に興味を持ち、すぐ手にとってしまいます。
ひと昔前には、ライターでの火遊びによる出火が多発し、2010年12月27日からは、子どもが簡単に操作できない「チャイルド・レジスタンス機能」など、安全基準が設けられました。現在は喫煙者の減少や電子タバコの普及により、ライターを使用する機会は減少してはいますが、それでもなお「子どもによる火遊び」は火災の大きな原因となっています。
特にタバコを吸うご家庭では、親御さんがライターでタバコに火をつける姿を子どもが見ていますので、親の留守中にライターを手に取りタバコを吸う真似をして遊んだり、興味本位でライターを触っているうちに周りの物に燃え移ってしまう事があります。
大切な事は、、、
①ライターの存在を認知させない事。
②ライターを子どもの目の見える場所、手の届く範囲には置かない事。
となります。
続いて「コンロ」についてですが、年長さんくらいになると、親御さんの調理してる姿に興味を持つようになるので、両親を喜ばせたい一心で、留守番をしている間にご馳走を作ろうとする事があります。
キッチンの高さもフライパンの重さも大人仕様ですので、もちろん子どもが扱えるわけもなく、火災発生まで至らないにしても、火傷や大怪我をする危険性があります。
IH.ガスに限らず、チャイルドロックをかけておく事を忘れないでくださいね?
少し目を離せばすぐに何処かに行ってしまう活発な子どもに、常に注意を払っておく事はとても難しいと思いますので、仮に目を離してしまった場合でも、大きな事故に繋がらないための予防策がとても大切になります。
今回は「火災予防」に重点を置いて書きましたが、それ以外でも子どもにとっての危険因子はたくさんありますので、この機会に危険因子となり得る物の配置などを再考していただけたら幸いです。