ご無沙汰しております。院長の貴島です。
今回のブログのタイトルは自戒を込めてつけさせていただきました。
まずは3月12日の診療中に倒れたことにより、当日「院長指定」でご来院いただいていたにも関わらず別の医師でご案内することになってしまった患者様、またその後も「院長指定」でご予約をいただいていたにも関わらず診療医師の変更やご予約の変更をお願いした患者様をはじめ、多くの患者様に多大なるご迷惑をお掛け致しましたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。
自身が医師であるにも関わらず、自身の体調管理を怠り、またクリニックの責任者という立場であるにも関わらず、このような失態で患者様にご迷惑をお掛けしたことは情けない限りであり、深く反省しております。
昨年末よりずっと倦怠感が強く、持病の高血圧も内服治療やダイエットをしても悪化する一方であったにも関わらず、連日診療以外の業務などもこなすために深夜まで仕事をする生活を続け、少し無理をしているとは自覚していました。年明けからは手の痙攣が急に起こったり、診察中に呂律が回らなくなる頻度が多くなってきたりといよいよ何かおかしいかもしれないとは思いつつ、たまたま2月にコロナの濃厚接触者になり休養することになったので、「ただの疲れが原因だろうから、これできっと回復するだろう」と甘く考えていました。
実際に回復した気がしていたのですが、復帰してみるとそれまでとは程度が全く違う強烈な体調不良が続き、それでも自己判断で病院にも行かず(医者のくせに病院が苦手なんです…)にいた結果の不始末でした。
入院中に「なぜあの時に病院に行かなかったのだろう」とか「なぜあの時にしっかり休養しなかったのだろう」など考えましたが、悔やんでももう取り返しはつかず、結果的には2ヶ月もの長期休養となってしまいました。
自分が病気で療養している間は自身の子どもたちのことも十分に気にかけてやることもできず(特に息子と息子の婚約者【当院の事務長です。笑】には結婚を控えて忙しい時であるにも関わらず、だいぶ迷惑をかけてしまいました。)、かかりつけの患者さんのことも次から次へと思い出しては色々と気になるものの何もできず、自分自身の健康管理の甘さによって本当に守りたい人が守れなくなるんだということを身をもって実感いたしました。
これからいつまで自分が医師としてクリニックで頑張っていけるのかという不安が微塵もないわけではありませんが、現在かかりつけ医として診させていただいているお子さんたちが立派に成人していく姿をできるだけ多く見届けたいというのが私の生きがいなので、今度こそ自分の健康管理は人一倍しっかりしていこうと思っております。
クリニックとしてもまだまだ患者様のためになるようなアイデアをたくさん生み出して成長していかなければならない大事な時ですので、私自身ができるだけ長く働いていけるように努めたいと思います。
そういう意味では今回の休養はこれからの働き方を見直す良い機会にもなりました。
私が言うのは烏滸がましいですが、タイトルにも書かせていただいた通り、子どもの成長を守るためにも親が健康であることはとても大事です。これをお読みいただいている保護者様もぜひ些細な不調でも自己判断で我慢したりせず、医師に(もしよければ私に)相談するようにしていただければと思います。
療養中も本当にたくさんの励ましのメールや子供達からのお手紙に元気をもらいました。
まだ全てにお返事ができているわけではないのですが、まずはこの場をお借りして心より御礼を申し上げます。
優秀な小児科の先生は近隣にも多くいらっしゃるにも関わらず、それでも私のことを気にかけて、頼りにして待っていただいている患者様がいらっしゃることに感謝してもしきれないほどの思いと喜びに励まされ、手術やつらいリハビリも乗り越えることができました。
今ではバランスボールにもしっかり座れるまで回復しております。
本当にありがとうございました。
今後についてですが、5月9日より時短勤務(木・金・22日〜28日以外の14時〜18時。但し11日と18日、6月1日は9時〜12時)にてまずは復帰させていただきます。
また毎月22日〜28日につきましては診療以外の業務などをその期間に集中して行いたいと思いますので、院長診察については休診とし、原則として非常勤医師の診察とさせていただきたいと思います。
6月2日からは木・金・22日〜28日以外の10時30分〜18時15分で診療いたしますが(その他の診療時間帯は非常勤医師がカバーします)、院長希望のアレルギー・皮膚・健診・予防接種の患者様が急増していることから土曜日は原則として私がアレルギー等専門外来を担当し、非常勤医師が一般診療を担当する予定です。
「院長限定」予約がなかなか取れない状況も想定されますが、私の診療時間帯に直接お越しいただき、受付にて「院長希望」とおっしゃっていただければ待ち時間は多めに発生する可能性はございますが、予約の患者様の合間をみて逐次診察させていただきます。
なお、多くの患者様に「院長への電話/メール連絡は院長の過労の原因になっているので中止した方が良いのではないか」とご心配をいただいたのですが、実はこのシステムを導入した経緯としては私自身の「自分が出勤していない間に大事なかかりつけの患者様に何かあったらどうしよう・・」という不安解消、つまり自分自身が安心して職場を離れることに大変有効な方法となっているので、これからも継続させていただきたいと思っています。
(私の電話番号はご存知の方も多いかと思いますが、さすがにHPに掲載する勇気はないので、LINEにて定期的に流します。ただ深夜0時〜6時につきましては緊急時のみのご連絡にしていただき、万が一私が気づかなかった場合はすぐに救急電話相談または119番を利用していただくようにお願いいたします。)
これからも何かございましたら私にお答えできる範囲でお答えいたしますので、お気軽にご活用いただければと思います。
(遠方に引っ越されてしまい、当院にはなかなか来院できなくなった方にもぜひご連絡をいただきたいです。)
患者様にはシステムの変更によりご不便をおかけする点もあるかと思いますが、自身の健康は保ちつつ、より良い医療を提供していくために日々工夫を重ねてこれからもできる限り努力してまいりたいと考えておりますので、こどもクリニックきじまを今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(追伸)ちなみに写真は最近撮影した私の大切な家族との写真です。