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睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止するか極めて浅くなる症状を繰り返す疾患です。質の良い睡眠が得られず、日中の過度な眠気や集中力の低下など、日常生活に影響を及ぼします。
重症化すると高血圧や心疾患、脳卒中のリスクが高まることが知られています。
睡眠時無呼吸症候群の原因
扁桃腺の肥大や肥満
扁桃腺の肥大、肥満による首まわりの脂肪が気道を圧迫するなどの原因で、睡眠時無呼吸症候群が起こる場合があります。
機能的な要因
脳からの呼吸制御の異常によって、呼吸筋の動きが不十分になることがあります。
生活習慣
アルコール摂取、喫煙、睡眠薬などが気道の筋肉を過度に弛緩させ、気道を塞いで睡眠時無呼吸症候を招くことがあります。
こんな症状はありませんか?
- いびきが大きい
- 睡眠中に呼吸が止まる
- 朝起きても疲れが取れない
- 日中の過度な眠気
- 集中力の低下
- 口の渇きや喉の痛みで目覚める
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 性欲減退 など
このような症状がございましたら、大阪市福島区のこどもクリニックきじまへお気軽にご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の症状の特徴
いびき
通常のいびきと異なり、無呼吸期間の後、突然大きないびきを再開するパターンがよく見られます。
睡眠中に目が覚める
呼吸が止まることで一時的な息苦しさが生じ、睡眠が中断されます。
起床時の疲労感と頭痛
夜間の繰り返しの覚醒と酸欠状態により、朝になっても疲れが抜けず、頭痛が生じることがあります。
日中の過度な眠気
質の良い睡眠が取れないため、日中に強い眠気が生じたり、集中力が低下したりします。
生活習慣病との関連
睡眠時無呼吸症候群は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病と密接な関係にあることがわかっています。肥満が原因の1つとされる睡眠時無呼吸症候群は、夜間の酸素不足によって血圧が上昇し、脳の覚醒反応が頻繁に起こることで深い睡眠が得られず、結果的に血糖値のコントロールが難しくなります。
これにより心血管疾患や糖尿病のリスクを高めて、生活習慣病の症状を悪化させる場合があります。
睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック
以下のチェックリストを参考に、ご自身が睡眠時無呼吸症候群の可能性があるかどうかをセルフチェックしてみましょう。
- 頻繁に大きないびきをかいている
- 「睡眠中に呼吸が止まっている」と指摘されたことがある
- 就寝中、突然の息苦しさを感じた経験がある
- 日中の過度な眠気
- 十分な睡眠をとっても、疲れが抜けない
- 起床時に頭痛がある
- 心臓疾患を抱えている
- 糖尿病の診断を受けている
- 高血圧である
- 足などに浮腫が見られる
- 夜に何度もトイレに起きる
- 肥満やメタボリックシンドロームの傾向がある
- 顎が小さい、または二重顎である
これらの項目に当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いため、検査・治療を受けられることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の検査
簡易検査
簡易検査はご自宅で行うことができ、センサーを手の指や鼻の下に装着し、通常通りの睡眠を取りながらいびきや呼吸の状態を記録します。簡易検査によって睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるとされた場合、より詳細な検査へと進むことが一般的です。
睡眠時無呼吸症候群の治療
CPAP療法
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法は、睡眠時無呼吸症候群の治療に広く用いられる方法です。CPAP装置は気道が塞がれるのを防ぎ、無呼吸を起こさないようにするために、連続的な正の気圧を気道に送り込みます。これにより、いびきの軽減や無呼吸の防止、睡眠の質の向上などが期待できるようになります。