舌下免疫療法

花粉症について

花粉症について

花粉症は、くしゃみ、鼻づまり、鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こすアレルギー性疾患です。これらの症状は、過敏な免疫系を持つ方が特定のアレルゲン(アレルギーの原因物質:花粉)を吸入した時に発生します。

花粉症の原因

花粉症は主に、アレルゲン(花粉)に対する免疫機能の異常によって引き起こされます。花粉症を引き起こす花粉には、スギ、ブタクサ、カモガヤなどがあり、近年ではヒノキによる花粉症も増加傾向にあります。

こんな症状はありませんか?

  • 鼻水や鼻づまり
  • くしゃみ
  • 目のかゆみ、充血
  • 喉のかゆみ
  • 皮膚のかゆみ
  • 疲れやイライラ
  • 頭痛
  • 睡眠障害 など

このような症状がございましたら、大阪市福島区のこどもクリニックきじまへお気軽にご相談ください。

花粉症の症状の特徴

鼻水や鼻づまり

花粉が鼻の粘膜に触れることで、鼻水が増えたり、鼻づまりが発生したりします。

くしゃみ

鼻の粘膜が刺激されると、反射的にくしゃみが出ます。

目のかゆみ・充血

花粉が目に入ることで、目がかゆくなったり、赤く充血したりすることがあります。

喉のかゆみ

喉の粘膜が刺激され、かゆみを感じることがあります。

皮膚のかゆみ

アレルギー反応によって皮膚がかゆくなることがあります。

花粉症の検査

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血液検査の一種で、39種類のアレルゲンに対するIgE抗体の反応を測定します。少量の血液からアレルギーの原因を特定し、個々の患者様に合わせた治療計画を立てるのに役立ちます。

ドロップスクリーン

指先からの少量の血液で、花粉症をはじめとする41項目のアレルゲンに対する反応を調べることができる検査です。注射器を使用しないため、小さなお子様や注射が苦手な方も安心して受けられます。
検査結果は約30分でわかり、迅速にアレルギーの原因を知ることができます。

花粉症の治療

抗ヒスタミン薬

アレルギー反応によって放出されるヒスタミンの作用を抑えることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を緩和します。

点鼻薬

鼻の粘膜に直接作用し、鼻づまりや鼻水を改善します。ステロイド含有薬も効果的です。

点眼薬

目のかゆみや充血を緩和するために使用します。

舌下免疫療法

アレルギー体質そのものを改善するための治療方法です。アレルゲン(アレルギーの原因物質)を徐々に体内に取り入れ、体がアレルゲンに慣れるようにしていきます。

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法は、アレルギー反応の原因物質を少しずつ体に慣らしていくことで、アレルギー反応を抑える治療方法です。特にスギ花粉症やダニアレルギーに有効で、体質を根本から改善することを目指します。

治療対象

大人から子供(6歳~)まで幅広い年齢層が対象となります。

期待できる効果

アレルギー症状の根本的な改善や、症状の軽減、薬の使用量の削減などが期待できます。

舌下免疫療法が適応となるアレルギー

保険診療での舌下免疫療法は、スギ花粉アレルギーとダニアレルギーの2つが対象です。
治療を開始する前には、アレルゲンがこれらに該当するかどうかを血液検査によって確認する必要があります。アレルゲンを特定した後、患者様の状態に合わせて治療を進めていきます。

舌下免疫療法のメリット・デメリット

メリット

体質の改善

舌下免疫療法は、体質を根本から改善し、アレルギー症状を治したり、軽減したりすることが可能です。

医療費の節約

治療が効果を発揮し、アレルギーの薬を減らしたり、やめたりできる場合、長期的に見れば医療費の負担が軽減される可能性があります。

デメリット

治療期間の長さ

一般的に、舌下免疫療法の治療期間は3~5年と長期間にわたります。

定期的な通院が必要

舌下免疫療法では、月に1回程度の通院が必要になります。

効果には個人差がある

舌下免疫療法は約8割の方に有効とされていますが、すべての方に効果があるわけではありません。効果の現れ方には個人差があります。

効果の持続性

効果が永続するとは限らず、時間が経過すると弱まる可能性があります。

副作用

治療中にアレルギー症状や口内炎などの副作用が発生することがあります。

舌下免疫療法の流れ

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初診

舌下免疫療法に関する詳細な説明とアレルギー検査を行います。

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2回目

治療への意思を確認した後、院内で初回服薬を行います。

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3回目

初回服薬から1週間後に診察を行います。副作用の有無や患者様の体調をチェックします。

step04

4回目以降

薬の継続と4週間ごとの経過観察を行います。

舌下免疫療法の注意点・副作用

次の方は治療が受けられない場合があります。

  • 5歳未満のお子様
  • 妊娠している方、妊娠を希望される方、授乳中の方
  • 重症の喘息や重い心臓病を合併している方
  • がんや免疫系の疾患がある方
  • 過去に舌下免疫療法で強い副作用があった方

また、舌下免疫療法では次のような副反応が見られることがあります。

  • 口腔内の腫れや口内炎
  • 喉のかゆみ
  • くしゃみや鼻水などの鼻炎症状
  • 吐き気や腹痛
  • 喘息、息苦しさ など

なお、舌下免疫療法によるアナフィラキシーショックは非常に稀で、注射による免疫治療に比べて安全性が高いとされています。しかし副反応の可能性はゼロではありませんので、治療開始初期は特に注意が必要です。治療を受ける際には、医師の指示に従い、体調の変化に注意してください。

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