皆さま こんにちは、こどもクリニックきじま 栄養士の永田と申します。
本日のブログは、「 将来、頭のよい子に育てるためにはどんな食事がいい? 」
といった疑問についてお話させていただきます。
1 「脳神経」は、6歳までに9割が完成する
なぜ、頭のいい子に育てるには脳がどう育つか、が重要なのでしょうか?
理由は、発達しているまさにその時期に必要な栄養素を与えないことで、発達が抑制されてしまうからです。
赤ちゃんの脳には、すでに大人と同じ数の神経細胞があります。
なんとその脳の神経回路は、3歳までに約8割、6歳までに約9割が完成します。
この脳の働きをよくするのが毎日の食事です。
特に、1歳までに急速に発達する乳児期においては、母乳栄養のみ知能改善につながることが証明されています。
2 魚を食べると勉強がはかどる
よく、お魚を食べれば賢くなる!と聞いたことはありませんか?
理由は、脳を育てるために必要なオメガ3系脂肪酸が、お魚には豊富に含まれているからです。
私たちの脳の6割は、脂肪でできていることから、脳に良い脂肪をとりましょうと考えられています。
ポイント
⑴ さば、いわし、さんまなどの青魚に特に多い
⑵ DHAは、脂がのっている旬の魚に多い
⑶ 脂肪酸の酸化を防ぐために、焼き魚より煮魚の方がオススメ
以上の3点を意識しつつも、魚の日、肉の日と交互にしながら、負担になりすぎないようにしましょう。
また、お刺身を煮物にしたり、瓶詰や缶詰を活用したりするとよいでしょう。
3 ごはん派のほうが、パン派よりも賢く育つ
なぜ、パンを食べるよりも、ごはんを食べるほうが良いのでしょうか?
理由は、GI値の低い食品のほうが、穏やかに安定して脳にエネルギーを送ることができるため、脳の発達につながるからです。
GI値とは、食後血糖値の上昇度を示す指標です。
精白米の値は70であるのに対し、精白パンの値は95とその差は25にもなります。
つまり、ごはん派のお子さんのほうが、より集中して学べると考えられます。
最も毎日の実践は難しいため、GI値を下げる効果のある食材、
「酢」「食物繊維」「乳製品」「豆類」を意識して取り入れてみましょう。
一つ一つ、少しの工夫を積み重ねることで食卓が鮮やかになり、結果として栄養バランスのとれた食習慣をつくり、それらが脳の発育へつながると私は考えます。
会話を大切に、美味しく食べて、食事を楽しみましょう!
栄養士 永 田