本院

夏休みだからこそ始められる「舌下免疫療法」という選択

2026.08.01

貴島巧督です。
毎日暑い日が続いていますね。熱中症にはくれぐれもご注意ください。
かく言う私も、今シーズンすでに2度軽い熱中症になりました。
先日、講習をしたにも関わらず、いかんですね…

さて、皆様、6月ごろに感じた「やっと花粉の時期が終わったぁ!」という幸せな気持ち。そろそろお忘れの頃かと思います。
実は、この時期、「来年の春に向けて準備を始める」絶好のタイミングなんです。
診察室でも「毎年春になると薬が手放せないんです。」「鼻づまりがひどくて夜も眠れません。」というお話をよく伺います。その度に、「舌下免疫療法という方法もありますよ。」とお話しすることがございます。
舌下免疫療法は、症状が出てから抑える治療ではございません。スギ花粉に少しずつ体を慣らしていき、花粉症そのものを軽くしていくことを目指す治療です。毎日お薬を続ける必要がありますし、効果が出るまでにも時間はかかります。
しかし、「毎年春が本当につらい」という方にとっては、一度検討する価値のある治療だと思っています。
「じゃあ春に始めればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいる時期には始めることができません。そのため、一般的には6月から11月頃が治療を開始できる期間になります。
その中でも、私は夏休みが始めやすい時期だと考えています。
学校がお休みなので受診の予定を立てやすく、初回のお薬についても時間をかけて説明できます。また、飲み始めた頃は口の中が少しかゆくなったり違和感が出たりすることがありますが、夏休み中であればご家族も様子を見やすく、お子様も安心して始められることが多いからです。
もちろん、この治療は誰にでもおすすめするものではございません。
毎日続けることがとても大切ですし、3年以上継続することが勧められています。「始めたけれど続かなかった。」では十分な効果が期待できません。そのため、治療を始める前には、お子様ご本人にも治療について理解してもらい、ご家族様とも相談しながら進めるようにしています。
「花粉症の薬を飲み続けるしかないと思っていました。」
舌下免疫療法のお話をすると、そんな声をいただくことがございます。
もちろん、お薬で症状を抑える治療も大切ですし、それだけで十分な方もたくさんいらっしゃいます。ただ、「毎年春が本当につらい」「少しでも楽になればいいな」と思われている方は、一度選択肢の一つとして知っていただければと思います。

気になることがあれば、診察の際にお気軽に声をかけてください。一人ひとりのお子様やご家族様に合った治療かどうか、一緒に考えていければと思っています。

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